ソファの汚れの落とし方



【基礎知識編】ソファの汚れの落とし方
日々のお手入れでソファを清潔な状態に保っていても、不慮の事故でソファが汚れてしまうこともあると思います。そんな時は急いで汚れを取りたいところですが、ちょっと待ってください。 ソファに付いた汚れの種類は千差万別です。汚れの性質を理解してから掃除するのとしないのとでは、その落ち方は大きく異なります。 いつまでもソファを美しく保つためにも、まずは汚れの性質を理解して汚れをとりましょう。
▶【お試しいただく前の注意点】
あくまで軽い汚れの場合のクリーニング方法になります。汚れの具合や時間が経ったものは上記方法でも落ちない場合がございますので 予めご了承ください。



■水溶性の汚れの落とし方■
汚れには大きく分けて水溶性(水性)の汚れと油性の汚れの2つがあります。
水溶性の汚れは成分の多くが水分で構成されていて、油や溶剤では溶けにくく水に溶けやすいといった特徴を持っています。
水溶性の汚れの例として、コーヒーやジュース、醤油のシミが挙げられます。 水溶性の汚れの多くは洗剤を用いて水洗いをすれば取れますが、汚れがひどい場合は漂白剤など使うことをおすすめします。

【ジュース・コーヒー・赤ワイン等】
ジュースやコーヒー、赤ワインの汚れは主に中性洗剤を用いて落としていきます。
比較的簡単に汚れは落とせますが、汚れを拭き取った際に付いた水分がソファに残ると、水シミ(水濡れによる輪ジミ)の原因になってしまいます。
ソファに付いた水分はしっかりと拭き取りましょう。

用意するもの
・水またはぬるま湯
・タオル
・中性洗剤
・重曹

1.乾いたタオルで水分を拭きとる
乾いたタオルでポンポンと叩いて、水分を拭き取りましょう。円を描くように外側から真ん中へと優しく叩くことがポイントです。

2. 中性洗剤と重曹を薄めてタオルに染み込ませる
中性洗剤と重曹を1:1の割合で混ぜたものに、「水100mlに対し小さじ1」を目安に水またはぬるま湯と混ぜ合わせます。 溶液が出来上がったら、タオルにしっかりと染み込ませましょう。

3.タオルをよく絞ってからソファをポンポンと叩く
固く絞ったタオルで、汚れの部分をポンポンと叩いて落とします。
叩く時に力を入れすぎると汚れが広がる原因になります。頑張りすぎないくらいの力加減で、軽く叩くようにしましょう。

4.固く絞ったタオルで洗剤を拭き取る
汚れが落ちたら、水で濡らして固く絞ったタオルで、ソファに残った洗剤を拭き取ります。

5.乾いたタオルで水分を取って乾燥させる
水分は輪ジミの原因になるので、洗剤を拭き取った後は乾いたタオルで水分を取っておきましょう。ある程度水分を取った後は自然乾燥させます。



■油性の汚れの落とし方■
油性の汚れは水には溶けにくく、有機溶剤には溶けやすいといった特徴を持っています。油性の汚れを取る場合は、洗剤だけでなく中性洗剤やクレンジングオイルもおすすめです。
油性の汚れの例として、トマトソース、ポテトチップス、チョコレート、油性ペン、口紅、ファンデーションなどが挙げられます。

【トマトソース・口紅、ファンデーション・ポテトチップス、チョコレート等】
チョコレートや化粧品といった油溶性のシミは、同類の油を使って落としていきます。

用意するもの
・水
・タオル
・ブラシ
・中性洗剤orクレンジングオイル

※口紅、ファンデーション汚れの場合はクレンジングオイルがおすすめです

1.中性洗剤orクレンジングオイルを含ませたタオルやブラシで汚れを叩く
シミ取りを行う前に、まずは固形物をスプーンなどでしっかり取り除いておきましょう。シミ取りの過程で残った固形物を潰してしまうと、更にシミを作ってしまいます。
シミだけが残った状態になったら、中性洗剤orクレンジングオイルを含ませたタオルやブラシで汚れを優しく叩きましょう。

2.水で絞ったタオルで再び叩く
汚れが薄くなってきたら、次は水で絞ったタオルを使います。こちらも力を入れすぎず、優しくポンポンと叩くことを心がけましょう。

3.汚れが落ちないなら、中性洗剤orクレンジングオイルを含ませたタオルやブラシで叩く
それでも汚れが落ちない場合は、タオルやブラシで叩いて落とします。
洗剤を使うなら食器用の中性洗剤がおすすめです。洗濯用洗剤は蛍光剤を含んでいるものもあり、ソファの色落ちを招くのであまりオススメしません。

4.水で濡らしたタオルで中性洗剤orクレンジングオイルを落とす
水で濡らして固く絞ったタオルでよく拭き取っておき、中性洗剤orクレンジングオイルが残ってしまわないようにします。

5.乾いたタオルで水分を取る
最後に、残った水分を乾いたタオルで拭き取ります。
この作業を行わないと、残った水分が輪ジミになってしまう可能性があるので、きちんと行いましょう。