時代の流れとともに変化する価値観に向き合いながらも、
家具づくりへのこだわりは変わることなく受け継がれています。
河口家具製作所の半世紀に渡る歩みと、その根底に流れる想い。
時代の流れとともに
変化する価値観に向き合いながらも、
家具づくりへのこだわりは
変わることなく受け継がれています。
河口家具製作所の半世紀に渡る歩みと、
その根底に流れる想い。
河口家具の想い─
半世紀を超え、今へ
1959
仲間とともに家具の町・大川へ
先代である河口三男は、地元・八女市の先輩方が家具業を始めていた姿に背中を押され、15歳で野球部の仲間とともに、家具の町・大川市へ丁稚奉公に出ました。
そして修行を重ね、20歳の若さで「河口木工所」として独立。
ひとりで食器棚の製造を始めたのが、すべてのはじまりでした。


1970
信頼を形に、
社員のための新たな一歩
高度経済成長期を迎えた1970年、より一層の社会的信頼を築くため、河口木工所は法人化を果たすとともに、社名を「河口家具製作所」へと改めました。
品質と信頼をより強固にし、社員にとって働きやすい環境づくりに注力するためにも重要な一歩でした。
2007
心を受け継ぐ
「目くばり、気くばり、心くばり」
時代は流れ、二代目である現社長・河口健へと志は受け継がれました。
常に胸にあったのは、先代からの教え、
「目くばり、気くばり、心くばり」そして、「人との出会いを大切にし、感謝すること」という言葉でした。
課題も多かった当初、目を惹く魅力的なデザインに対して品質がともなわず、返品が相次いだ時期もありました。
それでも先代の教えを信じ、ひとつひとつの課題に真摯に向き合いながら、ぶれることなく、家具づくりに挑み続けました。


2019
新たな挑戦、"らしさ"をもっと遠くへ
「100人に1人でもファンがいるような個性溢れるデザイン」
この"河口家具らしさ"をより多くのお客様に届けるため、インターネット販売をスタートさせました。
その原点は、現社長が青年部として参加した「大川木工まつり」。
メーカーが初めてエンドユーザーと直接ふれ合うことができた機会。
その価値と手応えを深く実感しました。
こうした出会いのひとつひとつは、先代が大切にしてきた「人との出会いを大切にし、感謝すること」という教えにも通じ、オンラインへと広がってもなお、その精神は受け継がれています。
2021
その名を高めた、"淡色"という答え
グレーやグレージュを基調に、木目との調和を追求した「taupe series(トープシリーズ)」の登場により「河口家具製作所」の名は一躍知られる存在となりました。
アイカ工業の人気メラミンをいち早く採用し、SNSにて話題となったのです。圧倒的なデザイン、メラミン素材特有の高い耐久性が支持され、今でも人気を誇る商品となっています。
「100人に1人でもファンがいるような個性あふれるデザイン」という想いが実を結んだ象徴でもあります。
淡色の魅力をかたちにし、暮らしにやさしく寄り添うtaupe series(トープシリーズ)は、淡色インテリアの先駆けとして礎を築いたシリーズとなりました。


2025
誇りを胸に、
パイオニアとしてのこれから
はじまりは、「河口木工所」としての食器棚づくり。
「目くばり、気くばり、心くばり」そして「人との出会いを大切にし、感謝すること」先代の教えを胸に、私たちはお客様の声に耳を澄まし、想いに応える家具づくりを大切にしてきました。
そして今、設立から55年。
大川家具の中でも数少ないフルライン工場と塗装技術を持つ家具メーカーとして、開発から製造、販売まで一貫した体制を築いています。
デザイン性、色合い、組み合わせ、「他にない」「河口家具さんだからこそ」と言ってくださるファンに支えられ、これほどの支持をいただいているのは、私たちの誇りです。
"家具界のパイオニア"として、これからも進化を続けながら、人と家具のつながりをより強く。
河口家具製作所は、これからも歩みを止めません。
「よき家具はよき創り手を生み、
よき創り手はよき家具を生む」
と私たちは信じています。
人と家具のつながりをよくすることは、
人と人の関係を大事にすることです。
私たちは先人の意志を受け継ぎ、
新しいことを積極的にやる意欲を持ち、
それに応える技の錬磨に努め、
パイオニア精神で明日の家具づくりを目指しています。
